元青色の海月

思考の出力先

損得感情

「自分がこれだけしてあげたから、これだけやって貰える、同じだけの見返りを求めている様に見える」っと言われたことがある。

 

確かに損得勘定で動いているのは事実かもしれない。

ただ僕は自分の見返りを求めて動いているのではなく、受けた恩恵を返すように動いている。

 

誰かに何かを与えることが自発的に出来ない。

誰かに与えて貰った事を返すことしか出来ない。

 

愛情すら誰かに与えることは出来ていない。

「好き」が分からないと言うのもあるが、返す事しか出来ていない。

いや、返すことも出来ていないかもしれない。

 

感情希薄ながらにも自分に向けられている好意は感じ取ることが出来る。

ただ『好きは勘違い』と言う考え方と自己否定ゆえにその好意に対して信用することが出来ない。

「自分なんかの好意は他人が嫌なものかもしれない、迷惑かもしれない。」

「自分を愛してくれる人なんていない。」

深層心理でそう思ってしまう。

だから自分から好意を与えることがある種の恐怖なのである。

故に受ける事でしか返す事が出来ない。

単なる臆病者である。